シカゴのアドラープラネタリウムで2年前から続く月に一度の人気イベント、アドラー・アフター・ダーク。この”秘密の”イベントに潜入した。
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毎月第3木曜日にシカゴのアドラープラネタリウムで行われている「Adler After Dark(アドラー・アフター・ダーク)」。博物館が閉まった後、午後6時から10時まで館内貸切状態で行われるパーティー形式の面白イベントで、毎回「テーマ」が決められている。
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今年最初のトピックは「宇宙とエイリアン」。 エイリアンは存在するのか、地球上に現れたのかどうなのか。大学教授による真面目な講演あり、プラネタリウムでの宇宙体験あり、専門家を交えての質問ブースあり、DJやライブ音楽あり。もちろん常設展示も混雑なしに自由に見て回れ、おまけに館内で飲み物(アルコール含む)も買えて持って歩けるのが斬新だ。
もともと、もっと若い人たちにプラネタリウムに気軽に来てほしいという目的から企画されたイベントシリーズだそうで、その目論見が見事にあたり来場者はほとんどが20~30代の若者たち。パーティの乗りでコスプレしてくる人もいて、ちょっと異様な空気が流れる。ただ、こういう企画を思い切って打ち出してしまうのがいかにもアメリカらしい。
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さらに、このイベントを支えているのが多くのボランティアの人たち。なかでもリタイアしたサイエンティストやインターンシップの学生たちが丁寧に来場者からの質問に答えてくれる。
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(左)大人気のプログラムのひとつ、Gary K. Wolfe教授によるレクチャー「エイリアンやUFOを題材としたB級映画の歴史」 。
B級映画に登場するへんてこなエイリアンや、エイリアンと地球人との関係性を真面目に解説してくれた。
チケット発売日に即完売になるというほどの超人気プログラム。それもそのはず、閉館後の6時から10時まで貸切状態で展示物を自由に見ながら、レクチャーや様々な催しを体験できて20ドルという絶対的なお得感!毎回テーマは前月のチケット発売日に決められるので、要チェックだ。
このほかにも当プラネタリウムでは子供向けのサマーキャンププログラムや、大人向けのサイエンスプログラムなど、魅力的なイベントを多数用意している。博物館は観に行くだけの場所ではなく、参加するところ。2018年は美術館や博物館のこのようなプログラムをを大いに利用してほしい。
★アドラープラネタリウム「アドラー・アフター・ダーク」のプログラム内容など詳細はこちらから:
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